今回は、12月6~7日に静岡市で開催される「第6回 国際将棋フォーラム(ISF)」についてお知らせしたいと思います。

国際将棋フォーラムとは、3年に一度開かれる世界的な将棋イベント。
国際的な対戦サイトとして知られる81Dojoでも、ユーザの皆様に告知をリリースさせて頂きました。
各国から集まる46名の代表選手のうち、81DojoでIDを公開している方が15人もいらっしゃいます。


■事前イベント「プレISF・オンラインミーティング」を、11/15(土)に81Dojoで開催

11/15(土)は、「ねこまど杯オンライン世界将棋大会」の決勝ラウンドが81Dojoで開催されます。この日に合わせて、国際将棋フォーラムで来日予定の代表選手にも81Dojoに集まって頂き、プレ・ミーティングを行う予定です。
ねこまど杯の観戦と、ISF代表選手の激励のため、是非みなさまも81Dojoに足をお運びください。

なお、ねこまど杯についてのご案内は、下記ページをご覧ください。

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(※ご参考) 海外の方向けに、イベント内容や会場までの行き方を説明するビデオを作りました。





今回はドイツの将棋普及事情についてご紹介したいと思います。
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ドイツの将棋界の全貌は、上のマップを見て頂ければおおよそ理解できると思います。
将棋の普及活動が比較的進んでいる地区を表示してみました。では、ひとつずつ見てみましょう。

(1) マンハイム(正確にはLidwigshafen)、カールスルーエ、シュツットガルト
南西部に固まっているこの3つの地区は、「ドイツ将棋普及都市の3強」と呼んでよいでしょう。各都市とも、現地人の普及推進者がいて、学校などで現地の子供たちにまで普及が進んでいるという素晴らしすぎる状況です。将棋大会などのイベントも頻繁に行われていて、なんといっても毎年11月にこの地域で開催される「ドイツ青少年将棋大会」は圧巻の規模。今年は11月22日に開催予定です。

(2) フランクフルト
ドイツの中心であるフランクフルト地区でも、普及活動が以前から行われていましたが、最近将棋クラブが立ち上がり、凄い勢いで伸びているところです。今後が楽しみです。10月12日に「日本デー」というお祭りがあり、その中で将棋の展示などを行います。私もお手伝いに参加する予定です。

(3) デュッセルドルフ
ヨーロッパで3番目に大きい、5000人の日本人コミュニティがある都市。ここでは、日本人の子供を中心とした将棋クラブがあります。私は、デュッセルドルフの近くのケルンに住んでいるので、このクラブで指導をさせて頂いています。

(4) ハンブルグ、ミュンヘン、ベルリン
全て大きな都市ですが、どこも「かつては将棋コミュニティがあったが最近では活動が無くなってしまった」という状況にあったようです。ところが、最近になって次々と復活の動きが出ています。ハンブルグではクラブ活動が再び始まり、ミュンヘンでも活動が起き始めていると聞いています。またベルリンでは今週末に将棋大会が開催されるそうです。最近の世界的な将棋ブームの広がりが、ドイツ中のあちこちでも新たな動きを生んでいることが実感できます。

さて、先日カールスルーエに出張に行った際、地元の将棋クラブの例会に招待して頂きました。お邪魔するのは今回で3回目だったと思います。
カールスルーエでは、モニカさんという女性が将棋普及を情熱的に引っ張ってらっしゃいます。 3人のお子さんたち全員が将棋を指し、まさに将棋一家。

例会の様子です。
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クラブの皆さんと対局をさせて頂きました。女性も結構いらっしゃいます。皆さんとても強いです!
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将棋の書籍やグッズもたくさん揃っていますね。私の翻訳本も置いてくれていました。
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これは・・・。世界中で将棋ブームを巻き起こしている張本人の足跡がやはりここにも^^。段位が以前のものですから、もうだいぶ前に訪れられたのでしょうね。


前回の記事ではレーティング計算の方法について書かせて頂きました。コメントやご質問を下さった方、どうも有難うございました。今回は、レーティングから段級位の昇級・降級条件を作る手法について考えてみます。
 
81Dojoでは、説明書にある通り、段級位の閾値を越える際に一種の壁のようなものを設け、連勝あるいは連敗をしないと越えられないという、一風変わった方式を採っています。この理由は段級位というものの意味合いと関係します。
一般的に段級位とは瞬間棋力を測る指標ではなく、それ以上に厳しい条件をクリアしたり、実績を認められるなどして初めて与えられる、到達度の指標だと思います。総じて言えるのは、
  • 瞬間棋力が足りていても、簡単に昇級はできない
  • 瞬間棋力が不足していても、簡単には降級しない (もしくは二度と降級しない)
ということで、要は「上がりにくいけど一度上がったら下がりにくい」類の物であるようです。これを念頭に様々な段級位システムを見てみましょう。

(1) プロ棋士の段位
昇段条件は過去の実績等で定義されていて、勝てなくなっても降段はありません。

(2) 一般の道場や奨励会
「○連勝」や「○勝○敗」などの条件で昇級するシステムが多いと思います。この数字は結構厳しめに設定されているように思います。つまり、同レベルの相手と(またはレベル差相当の手合割で)指し続けて、「他より突出して優れた成果」をあげて初めて上がれるということです。上がることが出来た瞬間においては、上がった先のランクの下位メンバーよりも瞬間棋力で上回っているケースも多いのではないでしょうか。
降級は、やはり存在しないか、存在してもよほど成績が悪い場合に限るようです。

(3) 将棋倶楽部24
段級位はレーティング範囲に付けられたラベル名でしかなく、独立した概念ではありません。瞬間相対棋力を表すレーティングから一意に決まりますので、閾値を越えるかどうかだけの問題です。閾値付近で上がったり下がったりすれば、1局ごとに昇級と降級を繰り返すことになりますので、「上がりにくく下がりにくい」の原則とは遠いシステムです。しかし、「分かり易い」という大きなメリットがあります。ユーザリスト上にレーティングと段級位が綺麗に並びますし、道場内での強さの指標が1個に絞られるため、明確でぶれません。

(4) パンダネット
閾値付近で昇級・降級が繰り返される問題を、一早くから解消していたのが囲碁のパンダネットではないかと思います。昇級と降級で閾値をずらす、というシンプルで分かり易い手法により、「上がりにくいけど一度上がったら下がりにくい」を実現しています。(参考ページ: なお説明図に誤記があり、図の上側は「三段」の誤りだと思います)

(5) 将棋ウォーズ
詳しい中身は存じ上げませんが、昇級すると達成度20%からはじまり、そこから負け続けると20%を切りますが降級はしません。ネットでたまたま見かけた情報なので正しいか不明ですが、20%以下というのはレーティングでは一つ下のランク同等まで下がってしまっているそうです。その通りだとすると、これもパンダネットと同種のシステムということになると思います。

(6) ヨーロッパ将棋連盟
FESA(ヨーロッパ将棋連盟)では、独自のレーティングシステムを運用していますが、それを用いた昇級条件を決めています。その方法とは、「連続○局にわたり、あるレーティング以上をキープしたら昇級」できるというものです。なお、降級はありません。

(4)(5)(6)とも、上手く段級位の概念に近づけていると思います。原理的には、レーティングの変化に対してある種の時間遅れを設ける、あるいはローパスフィルタをかける、というようなイメージになりますね。
この中で、81Dojoとしては(6)のシステムが結構魅力的であるとは思います。ただ、(4)(5)(6)の難点は、レーティングと段級位という2つの異なったデータを管理する必要があり、また、両方表示した時に分かりにくくなるという点です。レーティング順に並べると段級位が混ざってしまいます。もちろん、それが段級位の概念ですからそれはそれで良いのですが、やはり見た目が分かりにくいのと、複数の指標の混在は、ユーザがどちらを目標に頑張れば良いのか指針がぶれてしまうと思います。そこで、分かり易さを重視し、将棋倶楽部24のような「ラベル」形式に拘ることにしました。

ラベル形式を使いながらも、「上がりにくく下がりにくい」要素を加える方法として採用したのが、レーティングそのものに人為的に干渉して閾値を越えさせないという現在の方式です。あまり褒められた手法ではありませんが、上記観点のバランスからそのような妥協案となりました。
すごろくのチェックポイントのようなもので、いくらサイコロの6が出ようが(上位者に金星をあげようが)、一回で通り過ぎることは出来ず、必ずそこで一旦止められます。そして、昇級試験を受けて頂く、という単純なものです。勝てば関門通過、負ければ弾き返されます。これはベストなソリューションとは思っていません。今後もアイデアを練って行ければと思います。

話が変わりますが、81Dojoで大切にしている工夫は、「この対局に勝ったら昇級(or 負けたら降級)」という情報を、対局相手側にも表示することです。
将棋界には米長哲学という言葉があります。自分にとって重要ではない、相手にとって大事な一番でこそ、全力を尽くす。別にそれが正しいとか、そうすべきということではありません。
  • 米長哲学で全力で勝ちに行く、
  • 別に何とも思わないし意識しない、
  • この一局ぐらいは奇襲戦法など使わず、相手の得意戦型を正々堂々受けてやろう、
  • 降級が可哀想で思わず緩めてしまった、
  • 自分は負けて悔しいけど「昇級おめでとう」と声をかける、
等々、別に何でも良いと思います。
相手の大事な一番に臨む、その時の自分のあり方を考える。そんな、勝負事の世界には付き物のワンシーンを、ネット道場で実体験できても良いのではないでしょうか。 


81Dojoのアプリ開発で、これからやりたい事・やらないといけない事がまだまだあります。

細かい仕様改善やデバッグの案件も結構たまっていますが、それは別として今一番やりたいことは「どうぶつしょうぎ専用アプリの、メインアプリへの統合」です。 
3x4
北尾まどか女流がルールを考案された、どうぶつしょうぎ(3x4将棋)は本当に素晴らしいゲームで、現在も様々なデザインに形を変えながら世界中に広まり続けています。(ポーランド、フランスなど。本記事下で紹介。) その素晴らしいゲームを81Dojoに実装する許可を頂き、専用アプリが完成したのが2011年。苦労しましたが、北尾先生との協業でとても良いアプリができ、当時は様々なイベントを開催したり、ネコ型ボットが常駐したりして、たくさんの方にお使い頂き非常に盛り上がりました。今では良い思い出です。

しかし、やはり専用アプリ・専用サーバとして分かれているというデメリットは大きく、イベント開催等が無くなってしまった今ではほとんど人が集まらなくなり、残念に思っていました。
そして先日、「どうぶつしょうぎ」に続き、「5五将棋」「ゴロゴロ将棋」「京都将棋」などにもEXP(経験値)システムが導入されましたが、これらは全てメインアプリ内で遊ぶことが出来ます。こうなるとなおさら、どうぶつしょうぎも統合したいと思うようになりました。

しかし、、、これはとても大変な作業になりそうです。 元々、専用デザイン・レイアウトや、キャッチ・トライなどの特殊ルールがあるために専用アプリ化していたわけで、簡単には統合できません。また、そのためにメインアプリが重くなることも出来るだけ避けたいです。ですが、頑張って実現したいと思います。

ただ、その前に。ひとつ大きな仕事を済ませておきたいと思います。
現在、81Dojoには「国際版」「完全日本語版」の2つのアプリがあります。国際版は21ヶ国語対応(日本語含む)ですが、様々なところに英語が残ります。そこで、日本のユーザをもっと増やすために、本当に何もかも日本語のアプリを別個に作成したわけですが、それ以来、アプリ更新が毎回2倍の手間となり、大変な思いをしていました。
今後、どうぶつしょうぎの統合などの大きな仕事が発生することを考え、まずは国際版と日本語版をひとつのアプリに統合したいと思います。

ということで、現在その作業を実施中ですが、これもかなり大変な作業です。なんとか実現したいと思いますので、応援して頂ければ幸いです。(完成しても、ユーザの皆様にとっては何も変化がないのですが。。。でもそれで今後のアプリ改良がスムーズになるので、とても大事な1ステップです。)

yokai
フランス版 → http://www.trictrac.net/actus/yokai-no-mori-ou-le-petit-shogi-est-sur-les-etals
pojedynek-robotow_002
ポーランド版 → http://item.rakuten.co.jp/nekomado/shogi-044/


本日は、角換り相腰掛銀シリーズの3本目を配信しました。
☗3五歩に☖4六歩と突き出した、☗丸山☖佐藤康(1991年4月)戦を見ていきます。

今回は、最初に81Dojoの機能紹介として 「現局面の候補手検索機能」 のデモを行ないました。是非御覧ください。
 
(参考文献: 島朗「角換わり腰掛銀研究」) 


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